権威あるワールド・トラベル・アワード(WTA)は、ベトナムの首都ハノイを2022年の「ワールド・リーディング・シティブレイク・デスティネーション(世界をリードする都市型休暇目的地)」に選出しました。その理由は、この地域における短期間の都市型休暇に最適だからです。
多彩な魅力、手頃なサイズ感、リーズナブルな価格帯、そして新旧が絶妙に融合した雰囲気を見れば、ハノイが選ばれた理由も納得できます。WTAは、ハノイについて「旧市街や歴史的建造物、コロニアル建築を保存しながら、それと並行して新たな開発の余地を作り出し、見事に美しく歳月を重ねている」と評価しています。
ベトナムの文化的中心地であるハノイは、同国の首都であり、数千もの遺跡や無形文化遺産の宝庫でもあります。それでありながら、ハノイは活気に満ちた現代的で多文化的な都市でもあります。一言で言えば、「最高の雰囲気(It’s a vibe!)」なのです。
出張での訪問であれ、ベトナム長期旅行の拠点としての滞在であれ、あるいは週末のショートトリップであれ、短い時間でも存分に楽しむことができます。ここではいくつかのおすすめの過ごし方をご紹介します…
第01章 —
1. 太古の歴史に思いを馳せる
主要な見どころを巡りましょう。中でもユネスコ世界文化遺産に登録されているタンロン遺跡は、ベトナムで最も重要な史跡の1つです。敷地内を歩きながら、建造物や遺構に刻まれた数々の王朝や歴史的時代に思いを馳せてみてください。ベトナム最大規模の発掘調査が行われたホアンジエウ通り18番地遺構、D67地下壕と作戦会議室、石龍の階段がある敬天殿(キンティエン殿)などが見どころです。かつて古都の門として城塞を取り囲んでいた「鎮四方(ハノイの四鎮)」の寺院にもぜひ足を運んでみてください。
心安らぐ雰囲気を味わうなら、1076年にベトナム初の最高学府(大学)が設置された文廟・国子監も見逃せません。現在は5つの庭園で構成された静かな空間となっており、心地よい遊歩道や東屋、庭園を散策できます。かつての偉大な学者や思想家を祀っていることから、現在でもベトナムの学生たちが学業成就の祈願に訪れます。
建築ファンなら必見なのがハノイ市民劇場(オペラハウス)です。20世紀初頭のフランス統治時代に建てられたこの印象的な建造物は、ネオ・クラシック、バロック、ゴシック様式が折衷されたデザインで、ベトナムのその時代の象徴でもある印象的な黄色い外壁が特徴です。かつてはエリート層の文化中心地であり、長年にわたり多くの重要な政治的事件の舞台ともなってきました。現在も公演が行われているので、ぜひ観劇に訪れてみてください。
第02章 —
2. 感銘を受ける博物館・美術館めぐり
首都ハノイには、さまざまな興味に応える多くの博物館や記念館があります。中でも最も重要な施設の一つがホー・チ・ミン廟です。大理石造りの堂々とした建造物で、ベトナムの象徴的な指導者であった故ホー・チ・ミン国家主席(ホー叔父さん)の遺体がガラスの棺に永久保存されています。厳かな雰囲気を味わうなら、衛兵交代式に合わせて訪問するのがおすすめです。
ベトナムの歴史を踏まえると、軍事ファンが楽しめる専門博物館が多いのも頷けます。これらにはベトナム国立歴史博物館、ベトナム防空・空軍博物館、ベトナム軍事歴史博物館などが含まれます。
女性の役割について詳しく知るには、ベトナム女性博物館へ足を運んでみてください。また、ベトナム民族学博物館では、同国の54の民族について興味深い知識を得ることができます。
出典:Facebook:Bao tang Phu nu Viet Nam - Vietnamese Women's Museum
第03章 —
3. 魅惑の旧市街
ハノイの雰囲気を肌で感じるには、旧市街散策が欠かせません。1010年頃に始まったこの地域は、通りごとにさまざまな職人や商人が集まる場所でした。実際、「銀通り(ハンバック通り / Hang Bac)」や「竹通り(ハンチェー通り / Hang Tre)」など、石畳の通りにちなんで「36通り」と呼ばれていました。ここでは、ベトナムならではの光景を目にすることができます。自転車の行商、シクロ、土産物店、屋台、細長い筒型住宅(チューブハウス)の立ち並ぶ狭い路地、個性派カフェなど、色と音にあふれた賑やかな世界が広がっています。
第04章 —
4. 散策にぴったりの湖
静けさと安らぎを求めて、地元の人はハノイの湖へと向かいます。湖を囲む木陰の遊歩道では、太極拳をする人、将棋を楽しむ人、楽器を演奏する人、ダンスの練習をする人々の姿が見られます。
ホアンキエム湖は最も歴史ある湖です。湖の中央には亀の塔(タートルタワー)や玉山祠(ゴックソン寺院)があり、寺院へは鮮やかな朱色のテーフック橋(棲旭橋)を渡って行くことができます。この人気の観光スポットの近くには、市内観光の2階建てバスも停車します。
ハノイで最も広い湖はタイ湖(西湖)です。のんびりとした散歩やサイクリング、ゆったりとした朝食、美しい景色を眺めながら夕暮れ時の一杯を楽しむのに最高の場所です。
第05章 —
5. 魅惑の絶品グルメ
各国料理とベトナム料理の融合、ストリートフードから高級ダイニングまで、ハノイはグルメ好きにとってまさに天国です。伝統的なハノイ料理には、フォー・ボー(牛肉の米粉麺スープ)、バインミー(バゲットサンドイッチ)、ブンチャー(豚焼肉のつけ麺)、ブンカー(魚の米粉麺スープ)、バインクオン(蒸し春巻き)などがあります。これらは市内各地で味わうことができ、多数のグルメツアーや料理教室ツアーも予約可能です。
第06章 —
6. 多彩に楽しめるナイトライフ
夜更かしが好きな方、文化愛好家、パーティー好きな方も、ハノイなら選択肢に困ることはありません。伝統芸能を体験するなら、水上人形劇の鑑賞がおすすめです。バーも豊富に揃っています。「ビアホイ」(カジュアルな生ビールバー)で地元の人々と交流したり、ルーフトップバーでおしゃれなカクテルを味わったりできます。夜遅くまで音楽を楽しみたいなら、ジャズやソウルからヒップホップ、リミックス、EDMまであらゆるジャンルをプレイするナイトクラブも充実しています。
第07章 —
7. 近郊への日帰り旅行
ハノイの周辺には伝統的な工芸の村が点在しています。バッチャン村で陶器の美しさを鑑賞し、自分だけの記念品を作ってみましょう。バッチャン陶芸村にあるベトナム伝統工芸館では、有名な伝統陶磁器が展示されています。ベトナムの象徴であるとんがり帽子「ノンラー(nón lá)」について詳しく知るなら、何世紀にもわたって作り続けられているチュオン村を訪れてみてください。








